看護師と理学療法士の比較

看護師と理学療法士は一見すると似た職種のように思われがちですが、実際には両者の仕事内容には明確な違いがあります。まず、理学療法士の仕事については、理学療法士及び作業療法士法という法律において規定されており、それによると、患者さんの症状に合わせたリハビリテーションの実施が主な役割とされ、リハビリに特化しているのが特徴です。一方、看護師の仕事については、看護師法に規定があり、医師が行う診療の補助や患者さんの療養上の世話などがメインの役割となっており、医療全般の業務を行うのが特徴とされています。

看護師と理学療法士とでは、勤務する場所にも違いがあります。前述の通り、看護師は基本的には医療全般に携わる仕事であるため、その勤務先は病院やクリニックであるケースがほとんどです。一方で、理学療法士は、リハビリを提供する施設であれば幅広く活動する余地があるため、医療機関だけでなく、老人ホームやスポーツ施設などでも活躍できる場合があります。

さらに、理学療法士は基本的には週5日の日中勤務である場合がほとんどであるのに対し、看護師は職場によっては不定期勤務や夜間勤務が求められる場合があります。もっとも、皮膚科や美容クリニックのように急患を扱わない医療機関に勤務する看護師であれば、その勤務形態は理学療法士とそれほど変わりません。

このように、2つの職種で迷ったときにはどんなメリット・デメリットがあるのかを比べてみるのも良い方法です。看護師と理学療法士それぞれで異なる仕事の特徴をよく理解したうえで自分に合った方を選択しましょう。