理学療法士は、立つ・座る・歩くなどの基本的な動作の専門家です。そういった基本的な動作の知識を基に、マッサージや温熱療法、電気療法や運動療法などを用いて、病気やケガなどで生じた身体機能の障害を治療するというのがメインの業務になります。理学療法士の魅力は、なんといっても患者さんの治療にあたり回復させることです。理学療法士のアプローチによって患者さんの症状が改善した時の喜びはとても大きいものでしょう。また多くの理学療法士は、治療後に患者さんから「ありがとう」と感謝の気持ちを述べてもらった瞬間が一番うれしいと言います。どんな仕事をする場合でも人に対する「貢献感」を強く持てるというのは、やりがいやモチベーションのアップに繋がるものです。
また新しい治療アプローチの開発に携われることも理学療法士としての魅力の一つでしょう。ベテラン理学療法士の中には、独自のアプローチ法を持っている方も多くいます。治療アプローチの方法を創意工夫して開発していくことは、結果として患者さんの役に立つものです。そして現代は高齢化社会ということもあり、理学療法士の需要は非常に高いです。そのため就職先の豊富さや収入が安定しやすいなどの魅力もあります。また、スポーツにおいては、動作の専門家という特性を生かして、スポーツ選手のケガの回復や予防、パフォーマンスの向上に貢献することができます。理学療法士は看護師と同様に、人から感謝される魅力的な職業と言えるでしょう。